木製品のお手入れ方法と使用上のご注意
木の製品やインテリアは、使い続けているうちに汚れたり、表面がガサガサしてきます。
また、置き場所や環境によっては反りや割れが生じる場合があります。
そこで、長く愛用していただくためのコツとお手入れ方法、使用上のご注意をご紹介します。
【目次】
1.日々のお手入れ
(1)木製品の一般的なお手入れ
乾いた柔らかい布やドライタイプのお掃除シートなどでホコリをとってください。
汚れがひどい場合は、水を固く絞った布で拭き取った後、乾いた布で水分を拭き取り、よく乾かしてください。
(2)キッチン製品のお手入れ
使用後、できるだけ早く柔らかいスポンジと中性洗剤で手洗いをしてください。また、水分を十分に拭き取って、よく乾かしてください。
優しく洗うのがコツです。こすり過ぎると表面のガサガサに繋がります。
漂白剤は使用しないでください。
長時間水につけっぱなしにしないでください。
2.定期的にするお手入れ
定期的に行うと、より長く愛用いただくためのお手入れ方法をご紹介します。
定期的に行うお手入れ方法は、木製品の仕上げ方法によって、それぞれ異なるため、まず木製品の仕上げについて説明します。
(1)木製品の仕上げについて
木製品の多くは、オイルやワックス、塗装剤などで塗装がされているものか、塗装がされていないものの4種類に分けられます。
塗装がされていないものは、無垢(むく)とも言われます。
お聞きになったことがある方も多いですよね。
木製品の主な仕上げ方法
①無塗装(無垢)
②オイル仕上げ
③ワックス(蜜蝋)仕上げ
④塗装(カラーリング・ニス)
さぶろう工務店では無塗装、オイル仕上げ、塗装(カラーリング・ニス)のいずれかで仕上げています。
<無塗装(無垢)のメリット>
木の温かみと風合いを直に味わうことができる
時間が建つ毎に深み・味わい(エイジング)が増す
<無塗装(無垢)のデメリット>
表面が傷つきやすく、水に弱い
割れ、反りが入りやすい
<オイル仕上げ、ワックス(蜜蝋)仕上げのメリット>
木の風合いをそのままに製品の表面を保護できる(無垢より若干、木の色が濃くなります)
科学物質を使わない植物性のため、安心して使用できる
<オイル仕上げ、ワックス仕上げのデメリット>
定期的にオイルやワックスでのお手入れが必要
<塗装(カラーリング)された木製品のメリット>
表面をコーティングするため、水や熱、傷に強い
好みの色やインテリアに合う色で木製品を彩ることができる
<塗装(カラーリング)された木製品のデメリット>
塗装剤によっては、含まれる物質がアレルギーの原因となることがある。
それでは、それぞれの木仕上げ方法に適したお手入れ方法のご紹介です。
(2)木製品3つのお手入れ方法
① 米ぬかでお手入れする
【適している仕上げ方法】無塗装(無垢)
【効果】ほんのり艶出し
無塗装(無垢)の製品に適したお手入れ方法で、オイルやワックスの使用に抵抗がある方にオススメのお手入れ方法です。
但し、表面の保護効果はオイルやワックス、塗装に比べてありません。
①水拭きした後、乾拭きしてよく乾かします。
②米ぬかをガーゼ等の布に入れ、磨くようにして刷り込むと自然な艶がでます。
② オイルでお手入れする
【適している仕上げ方法】無塗装(無垢)・オイル仕上げ・塗装(カラーリング)された木製品
【効果】表面の保護とほんのり艶出し
オイル仕上げの製品のお手入れには、乾性油のくるみオイルをオススメします。
くるみオイルが手にはいらない場合は、オリーブオイルでも大丈夫ですが、オリーブオイルは不乾性油のため、塗った後はしばらく油っぽさが残ります。
その他、木製品用のオイルには様々なものがありますが、匂いがきついオイルや匂いがなかなか抜けないオイルもありますので、ご注意ください。
また、アレルギーをお持ちの方も使用の際はご注意ください。
①水拭き、水洗いした後、乾拭きしてよく乾かします。
②柔らかい布にオイルをとり、少しずつ刷り込みます。
★ご注意ください:薄く徐々に伸ばす必要があります。オイルが多すぎるとムラが生じる場合があります。
③ ワックスでお手入れする
ワックスは固く滑りにくくなった引き出しやスライドドアの潤滑剤にもなります。
ワックスは、自然素材の木工用のものが多数販売されています。
原材料は蜜蝋、ココナッツオイル、亜麻仁油など様々です。
【適している仕上げ方法】無塗装(無垢)・ワックス仕上げ
【効果】表面の保護と艶出し
★ご注意ください:塗装された製品にワックスは使用できません(塗装がはげる場合があります)。
3.傷やササクレが発生した時のケアについて
①目が細かいサンドペーパー(ホームセンター等で販売しています)で傷やササクレだった表面を優しく撫で、整えます。
(コツ1)サンドペーパーは木目に沿って使います。木目に沿ってかけないとキズの原因になります。
(コツ2)サンドペーパーでこすり過ぎると、そこだけ凹んだり形がいびつになるので注意してください。
②サンドペーパーで整えた後、オイルやワックスでお手入れすると艶が出て、綺麗に仕上がります。
4.木製品使用上のご注意
木は空気中の湿度が高いときはその水分を吸い込み、空気が乾燥するとそれを排出します。
そのため木は膨張したり、縮小したりします。
(1)木製品のご注意事項
・ストーブの前やエアコンの風が直接当たる場所、極端に乾燥する場所には置かないでください。
・強い衝撃によって割れることがありますので、ご注意ください。
・直射日光が長時間当たる場所には置かないでください。
(2)キッチン製品のご注意事項
・漂白剤は使用しないでください。
・長時間水につけっぱなしにしないでください。
・食洗機は高温と温度変化により反りや割れの原因になりますので使用しないでください。
・電子レンジやオーブンでは使用しないでください。
・長時間水につけっぱなしにしないでください。
・木製品は温度変化も苦手です。冷蔵庫での使用も避けてください。